2011年 08月 29日
BE WITH P.L
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先月に入居してきた二代目味噌犬の相手ばかりしていて全く二輪車に触っていませんでした。
左上の画像のGXに乗ってるのは初代味噌犬。
久々にK90の様子を見ます。奴に触れるのはACTS後の洗車以来です。
もうこの錆具合がどんどん触る気を奪い、最近ではできるだけ視界に入れたくない病が発症してしまっていましたが、重い腰(実にもりたの腰1個分に相当する重さ)をあげて整備です。
今回は、このブログの読者の諸君はK90の熱狂的なフアンであることを考慮し、少しインテリな風に文章を記してみようと思う。少しマニアックな文章になるかもしれないが、諸君にはこの機会に是非、日頃不足しがちなK90分を補給して頂きたいという願いだ。箇所によっては、K90フアン歴の浅い、特に若年層の諸君には少しばかし難解かもしれないが、くれぐれも悪しからず。そういった諸君は片手にパーツリストを用意するということを僭越ながらアドバイスとさせて頂く。
さて、まずはK90の癌と呼ばれる14301-23040の代わりにワンオフしたマグロからチェック。
この癌のおかげで62100-23000-019の選択肢も減り(62100-23000-019の延長により、61101-22811-019と14301-23040が接触してしまう為)、更には21100-23720-635を少し長い物に変更したとしても結局前後でバランスが取れなくなる等の害もありました。尚、14150-23001の形状がK50やコレダとも違う為(01107-08207を2本用いて11211-23001に固定)に流用がほぼできないというのは以前の記事に書いたとおり。
これを解決するためにチャンバーをワンオフしてもらい、ACTSの耐久はとりあえず完走できましたが、帰宅後サイレンサーをつかむと怪しい動きをしていたのでまずは溶接部に巻いていた耐熱バンドを外してみます。
ででーん。想像通りでした。池田先生、近くお世話になります。
夏のACTS耐久では30周もしていないはずなので、おそらく10月のスプリントに出ても同じくらいの周回を重ねるので(7+1周を4レース予定)同じ結果が待ち受けているはず。免震をもう少し考えなければならないようです。
さて続いて13200-23050のチェックです。これまた夏のACTSではアイドリングが急上昇してしまう現象が起きていたので原因を追及したいのと、かなり水、砂、泥を吸ってしまったようなので分解清掃です。
「K90の13200-23050の取り外し方」(検索エンジン対策です)
こんな場所にあるんです。68234-25300を外してアクセスします。
それから
ここの09250-14002を外して、インテークの接続のマイナスボルトにアクセス。
ACTS耐久ではなんとここのゴムの装着を忘れたままコースインという、完全になんのメリットもなくただ水がキャブ室に入るだけという全く愚かな行為をしてしまいましたが、それでもまあ動くんですね。スズキパワー。
キャブ室としてはあるまじき光景。ティッシュという特殊な道具を用いて清掃します。
お、なんかいる・・・もしや・・・!?この時と同じく石が・・・!?ドキドキ
残念、泥の固まりでした。川越の泥には本当に失望しました。
キャブを車体から取り外すにはこの後
11440-27100を外す必要があります。
そうするとようやくキャブが手元に。これでキャブのキャップを外せばもうあなたの物。ここから分解清掃開始です。
キャブレターの取り外し、一見めんどくさそうですが、この構造によりキャブレターへのいたずら(例えば路上駐車中にMJ上げられちゃうとか)はほぼ皆無になっているといっても過言ではないでしょう。商談の帰りに吹けあがらない、もうそんな心配はいらないんです。
なんかいろいろやってたらよくわかんない変な部品が壊れますが、だいたいK90をじっくり触るとなにかしら壊れるのできっとそういう設計なんです。
ついでに12110-23003と11211-23001の様子も見ておくことにしました。ACTS当日、K90の死闘をご覧になった、又は実際に手を汚してくださった方々は特にその思いは強いとおもいます。
当日は排気ポートから12110-23003を指で触り、ガリガリ君だけどなんとかいけるだろう、ということでなんとかいけましたが、
あれ、綺麗じゃん。
なんちってwww綺麗なのは表側だけなwwwwwブフーーーwww
もはやペーパーで云々とか、そんな次元の形状ではないということがわかりました。
まあ、でも、動きますからね。まだまだ営業しまっせ。
なんとなくK90に対するモチベーションが下がったのでたまには別のバイクも触ります。
こいつ。ある朝突如送りつけられてきたTTRです。
あ、そうそう、以前の記事でこれをK90のフルカスタムだなんて書きましたが、あれ嘘ですよ。
モトクロス練習用として'95のCR80がいますが、車格が小さかったり、やっぱり2サイクルで怖かったりするのでぼちぼち起こそうかなあという魂胆です。
それに実はこのTTRというバイク、バックパッカーやってた頃にタイの島でたまたまレンタルしてツーリングを楽しんだことのある、縁のあるバイクなんです。
厳密にはTTRレイドです。
本当は同じレンタル屋に置いてあったDRZやらXRがよかったんだけど、どれもワイヤー給油がされていなくてクラッチやらスロットルがめためたに重かったので、一番ださかったけど一番乗りやすそうだったTTRをレンタル。消極的な選択だったけどもDOHCで軽くて回って楽しかったなあ。それまでがバスやらタクシー、現地の交通に頼るしかなかったのが、やっぱり自分で道を選んで走れるということにえらく感動したことを覚えています。
ダート走って一休みしたら象がいたゾウ、の写真。右の方にいる黒い影だゾウ。
中だるみしていた旅にちょっとした刺激をくれたTTR。今回たまたまTTRを手に入れたというのもきっとなにかの縁だろう、ということで少しずつ始めていきます。
まずはバッテリーのチェック。このバイク、セルスタートオンリーなんです。モトクロスの練習に使うにはバッテリーの分だけ重いし、長期乗らない場合は充電も気にしないといけないのでちょっと不便ですが、仕方ありません。あの日、南国の島を走り抜けたバイク(個体は違いますが)で今回はモトクロスの練習ができるということに少しだけウキウキしています。
まあ入ってなかったんですけどね。
む・・・、よく見るとクモ。もしかしたらクモ発電なのかもしれませんが、実はこのバイク、カギがないので動作確認のしようがありません。ひとまず真相は闇の中です。クモは捨てました。
さて次は燃料タンク。
80年代以降のモトクロッサーならばだいたい樹脂タンクを使っているので錆の心配はないのですが、TTRは市販車なので鉄タンクです。つまり長期放置車のこのTTRには、錆の心配があります。
幸いにもカギ付きタンクキャップには施錠がされてなかったので普通に開けることができました。
ガワはTTRだなんてかっこよく書いてますが、中身は池田先生から貰ったセルペットタンクと同様。臭いも同じ。またあの作業か・・・・、と、雨に降られながらタンクを一心不乱に振り続け、最後の釘を取り出すのに1時間を費やしたあの日を思いだし、そっとタンクにフタをし、TTRはいつもの保管場所へと帰っていきました。さて次回練習はCRでがんばります。
縁、ですか?本当に縁があればきっと新品同様のタンクとバッテリーを譲るよ!っていう話が来るはずです。
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左上の画像のGXに乗ってるのは初代味噌犬。
久々にK90の様子を見ます。奴に触れるのはACTS後の洗車以来です。
もうこの錆具合がどんどん触る気を奪い、最近ではできるだけ視界に入れたくない病が発症してしまっていましたが、重い腰(実にもりたの腰1個分に相当する重さ)をあげて整備です。
今回は、このブログの読者の諸君はK90の熱狂的なフアンであることを考慮し、少しインテリな風に文章を記してみようと思う。少しマニアックな文章になるかもしれないが、諸君にはこの機会に是非、日頃不足しがちなK90分を補給して頂きたいという願いだ。箇所によっては、K90フアン歴の浅い、特に若年層の諸君には少しばかし難解かもしれないが、くれぐれも悪しからず。そういった諸君は片手にパーツリストを用意するということを僭越ながらアドバイスとさせて頂く。
さて、まずはK90の癌と呼ばれる14301-23040の代わりにワンオフしたマグロからチェック。
この癌のおかげで62100-23000-019の選択肢も減り(62100-23000-019の延長により、61101-22811-019と14301-23040が接触してしまう為)、更には21100-23720-635を少し長い物に変更したとしても結局前後でバランスが取れなくなる等の害もありました。尚、14150-23001の形状がK50やコレダとも違う為(01107-08207を2本用いて11211-23001に固定)に流用がほぼできないというのは以前の記事に書いたとおり。
これを解決するためにチャンバーをワンオフしてもらい、ACTSの耐久はとりあえず完走できましたが、帰宅後サイレンサーをつかむと怪しい動きをしていたのでまずは溶接部に巻いていた耐熱バンドを外してみます。
ででーん。想像通りでした。池田先生、近くお世話になります。
夏のACTS耐久では30周もしていないはずなので、おそらく10月のスプリントに出ても同じくらいの周回を重ねるので(7+1周を4レース予定)同じ結果が待ち受けているはず。免震をもう少し考えなければならないようです。
さて続いて13200-23050のチェックです。これまた夏のACTSではアイドリングが急上昇してしまう現象が起きていたので原因を追及したいのと、かなり水、砂、泥を吸ってしまったようなので分解清掃です。
「K90の13200-23050の取り外し方」(検索エンジン対策です)
こんな場所にあるんです。68234-25300を外してアクセスします。
それから
ここの09250-14002を外して、インテークの接続のマイナスボルトにアクセス。
ACTS耐久ではなんとここのゴムの装着を忘れたままコースインという、完全になんのメリットもなくただ水がキャブ室に入るだけという全く愚かな行為をしてしまいましたが、それでもまあ動くんですね。スズキパワー。
キャブ室としてはあるまじき光景。ティッシュという特殊な道具を用いて清掃します。
お、なんかいる・・・もしや・・・!?この時と同じく石が・・・!?ドキドキ
残念、泥の固まりでした。川越の泥には本当に失望しました。
キャブを車体から取り外すにはこの後
11440-27100を外す必要があります。
そうするとようやくキャブが手元に。これでキャブのキャップを外せばもうあなたの物。ここから分解清掃開始です。
キャブレターの取り外し、一見めんどくさそうですが、この構造によりキャブレターへのいたずら(例えば路上駐車中にMJ上げられちゃうとか)はほぼ皆無になっているといっても過言ではないでしょう。商談の帰りに吹けあがらない、もうそんな心配はいらないんです。
なんかいろいろやってたらよくわかんない変な部品が壊れますが、だいたいK90をじっくり触るとなにかしら壊れるのできっとそういう設計なんです。
ついでに12110-23003と11211-23001の様子も見ておくことにしました。ACTS当日、K90の死闘をご覧になった、又は実際に手を汚してくださった方々は特にその思いは強いとおもいます。
当日は排気ポートから12110-23003を指で触り、ガリガリ君だけどなんとかいけるだろう、ということでなんとかいけましたが、
あれ、綺麗じゃん。
なんちってwww綺麗なのは表側だけなwwwwwブフーーーwww
もはやペーパーで云々とか、そんな次元の形状ではないということがわかりました。
まあ、でも、動きますからね。まだまだ営業しまっせ。
なんとなくK90に対するモチベーションが下がったのでたまには別のバイクも触ります。
こいつ。ある朝突如送りつけられてきたTTRです。
あ、そうそう、以前の記事でこれをK90のフルカスタムだなんて書きましたが、あれ嘘ですよ。
モトクロス練習用として'95のCR80がいますが、車格が小さかったり、やっぱり2サイクルで怖かったりするのでぼちぼち起こそうかなあという魂胆です。
それに実はこのTTRというバイク、バックパッカーやってた頃にタイの島でたまたまレンタルしてツーリングを楽しんだことのある、縁のあるバイクなんです。
厳密にはTTRレイドです。
本当は同じレンタル屋に置いてあったDRZやらXRがよかったんだけど、どれもワイヤー給油がされていなくてクラッチやらスロットルがめためたに重かったので、一番ださかったけど一番乗りやすそうだったTTRをレンタル。消極的な選択だったけどもDOHCで軽くて回って楽しかったなあ。それまでがバスやらタクシー、現地の交通に頼るしかなかったのが、やっぱり自分で道を選んで走れるということにえらく感動したことを覚えています。
ダート走って一休みしたら象がいたゾウ、の写真。右の方にいる黒い影だゾウ。
中だるみしていた旅にちょっとした刺激をくれたTTR。今回たまたまTTRを手に入れたというのもきっとなにかの縁だろう、ということで少しずつ始めていきます。
まずはバッテリーのチェック。このバイク、セルスタートオンリーなんです。モトクロスの練習に使うにはバッテリーの分だけ重いし、長期乗らない場合は充電も気にしないといけないのでちょっと不便ですが、仕方ありません。あの日、南国の島を走り抜けたバイク(個体は違いますが)で今回はモトクロスの練習ができるということに少しだけウキウキしています。
まあ入ってなかったんですけどね。
む・・・、よく見るとクモ。もしかしたらクモ発電なのかもしれませんが、実はこのバイク、カギがないので動作確認のしようがありません。ひとまず真相は闇の中です。クモは捨てました。
さて次は燃料タンク。
80年代以降のモトクロッサーならばだいたい樹脂タンクを使っているので錆の心配はないのですが、TTRは市販車なので鉄タンクです。つまり長期放置車のこのTTRには、錆の心配があります。
幸いにもカギ付きタンクキャップには施錠がされてなかったので普通に開けることができました。
ガワはTTRだなんてかっこよく書いてますが、中身は池田先生から貰ったセルペットタンクと同様。臭いも同じ。またあの作業か・・・・、と、雨に降られながらタンクを一心不乱に振り続け、最後の釘を取り出すのに1時間を費やしたあの日を思いだし、そっとタンクにフタをし、TTRはいつもの保管場所へと帰っていきました。さて次回練習はCRでがんばります。
縁、ですか?本当に縁があればきっと新品同様のタンクとバッテリーを譲るよ!っていう話が来るはずです。
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by misosiller
| 2011-08-29 00:16
| K90MX